人は生まれた時から、自由です。
地球上に一人の人間(Aさん)しかいない場合、Aさんは地球上のすべてについて、自由に振る舞うことができます。
しかし、まったく同じ自由を持った別の人間(Bさん)がいる場合、AさんとBさんは、それぞれ「相手が持つ自由」を尊重しつつ、「自分自身の自由」を行使しなくてはいけません。
「自分自身の自由」と「相手が持つ自由」の行使の内容が異なる場合、お互いが「自分自身の自由」の行使に固執してそれを押し通そうとすると、その途端に人間同士の「争い」が発生してしまいます。
この二人が自分自身の自由の行使をどうしても押し通そうとすると、ささいな争いは、けんかやいじめ、暴力、虐待、殺傷事件などに発展します。
人間の不幸の始まりです。
地球上の人間が3人、4人と増えていった場合、その全員が自分自身の自由の行使を押し通そうとすると、壮絶な争いが生じます。
また、より声が大きいか、より力の強い人間がその他の人間との争いを勝ち抜いた場合、その勝ち抜いた人間がその他の人間の自由を制約する関係が成立してしまうでしょう。人間の自由が守られなくなります...
この争いの連鎖や発展を止めるためには、相手のこと(相手の自由)を「正しくわかる」ことが重要です。そして、そのためには『わかる原理』を理解して活用することが効果的です。